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トゥールーズの聖エティエンヌ大聖堂(Cathedrale Saint-Etienne de Toulose) 

トゥールーズへの日帰り旅行(日記)の中で、一番重点的に見たのがこの大聖堂です。


20080324_03_Toulouse15


トゥールーズ大聖堂(Toulose Cathedral)、すなわち聖エティエンヌ大聖堂(Cathedrale Saint-Etienne de Toulouse) は、非常に見所の多い興味深い大聖堂です。

この聖堂は、フランスのnational monument(国宝みたいなもの?)であり、トゥールーズの司教の司教座(seat of Bishop)です。その歴史は844年にまでさかのぼることができるそうです。


この大聖堂については、持って行った「地球の歩き方」にもあまり書いておらず、実は偶然に近い形で見つけたのですが、中に入ってみてその見所の多さに、2時間以上も見ていました。

この大聖堂でまず目を引くのは、その非対称で複雑な構造です。それは長年の間に何度も改築増築を繰り返してきたためで、現在では異なる二つの軸をもつ聖堂が組み合わさったような形をしています。



教会には英語版のリーフレットもあり、そこには次のような「教会の歴史」が書かれています。

聖エティエンヌ大聖堂の歴史


 1078年、司教Isarn(Bishop Isarn)がロマネスク風の教会を建てたのが、現在の建築物としての聖堂の始まりであり、その名残りは四角い形の特徴的な鐘楼(bell tower)の下の部分や、身廊(nave)にある柱の柱頭(capital)に見ることができる。

 1210年、この建物は現在、Isarn's nave と呼ばれている身廊に置き換えられた。この身廊はシトー会修道士(Cistercian)の建築を彷彿とさせる。

 13世紀後期、司教Bertrand de l'Isleは、それは古い部分と中心がずれているもう一つの建築物を建て始めた。それは堂々とした非常に大きなクワイア(choir、聖歌隊席)をもち、古いIsarnの聖堂や、アミアン(Amiens)やランス(Reims)の大聖堂をも凌駕しようとするものであった。

 これらの改築増築の間、経済的な行き詰まりもあり、途中クワイアは間に合わせの屋根で覆われたりしていましたが、それは1609年に焼失し、急遽、天井が付けられた。当初の計画では40mの高さになるはずのものだったが、結果的に28mとなった。
 その後、(教会のリーフレットいわく)「いくつかの不可解な部分」(a few rather enigmatic element
s)が付け加わった。それは例えば、トランセプト(transept)の大きな柱(16世紀)や、北側の入り口(north portal、20世紀)である。



こんなふうに、一つの建築物の完成にまで数百年という歳月を費やすのは、教会建築というものの特長のように思われますね。通常の建築物だとそんなに長くかかっては採算がとれないなどのことがあり、計画は頓挫しますが、教会建築ではそういうことはないわけで、経費が足りなくなれば待つということができるので。一番有名な例は、サクラダファミリアかもしれません。

Wikipediaの記述は、少しリーフレットの話と年代がずれていたりするみたいです。どちらが正しいのかはよくわかりません。読み方によっては両方とも正しいのかも。



↑の写真は西側から見たものですが、非対称でありながら意外に均整もとれています。

塔は55mの高さです。

正面のファサードはゴシック風ですが、入り口は右側にずれています。

入り口のすぐ左には古いチャペルがあるので、そのためとも考えられますが、そもそもなぜそのチャペルがそこにあるのかはよくわかりません。

このファサードにはローズウィンドウ(rose window、rosace)があります。

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教会のリーフレットによると、15世紀~16世紀のもので直径6.7mと書いてあったと思いますが、Wikipediaによると、1230年と書いてあります。

この教会にはこのローズウィンドウ以外にも沢山のステンドグラスがあります。

英語版のWikipediaによれば、最も古いものは13世紀末のもの(Saint Vincent de Paul chapel)だそうで、それはトゥールーズで最も古いステンドグラスだそうです。(フランス語版のWikipediaには、「トゥールーズにおいて、14世紀のステンドグラスを有する唯一の大聖堂である」と書かれている。)


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これは↑にも書いた四角い形の鐘楼です。

この基礎の部分はロマネスク建築でありこの大聖堂の最も古い部分のようです。



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教会のリーフレットに不可解な部分と書かれていた北側の入り口が見えます。
たしかに、西側に立派な入り口があるのに、不可解といえば不可解かもしれません。



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これは北側の礼拝堂(chapel)たちの外側です。

このような大聖堂では身廊やクワイアを取り囲むように、沢山の礼拝堂が配置されています。一つ一つの礼拝堂はいろいろな聖人にささげられています。

一つ一つに尖塔がついていて、まさしく、祈りを天に届けるための「礼拝装置」といった趣きです。

現代のようにいろいろな機械や電子機器がなかった時代、人々はこういう巨大な「装置」を作り、祈りのエネルギーを神のいる天に送り届けようとしていたのかなと想像し、感心します。

また、キリスト教は一神教ですが、聖人や天使など、沢山の崇拝の対象があり、多神教的な要素もあります。また偶像崇拝を禁じているとはいえ、聖人の彫像や聖遺物(relics)なども無数にありますね。


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これは聖ジャンヌ・ダルクの像。

ジャンヌ・ダルクの礼拝堂(chapelle Sainte Jeanne d'Arc)もあります。


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教会の中には、こんな風に(たぶん)削られ破壊された紋章があります。
きっとフランス革命のときにやられたのだろうと思います。


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これは教会の内部、身廊に沿ってある椅子ですが、各席に小さい顔の彫刻があり、すべて違う顔になっています。中にはライオンみたいな顔のとか、いろいろあります。


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これは教会のchoirのある東側からrose windowのある西側を見たところ。

中心がずれた二つの身廊(nave)が組み合わさっているのがわかります。

左側の木製の長椅子が↑のもの。

正面の立派なオルガンは、1613年のもので、いろいろな大聖堂で見られるものよりだいぶ古いと思います。(18世紀のものが多いような気がします。)




コメント

古い~

古いけどこんなにしっかり残るのですね。顔の椅子が細かい細工ですね。
ローズのステンドグラスなんだか神秘的ですね。
2時間もみているほど奥が深いのですね。

rokogirlさん

ローズウィンドウもっといい写真とれたらよかったのだけど。。
小さい解説の紙があったので、読みながら見てたら2時間はあっという間でした。
数百年かけて手を加えていっただけあって、なかなか見ごたえがありました。

教会建築って

おはようございます。
非対称の教会、モダンですね。
サクラダファミリア教会の特番を、NHKで見ました。
信仰と建築は密接な関係があります。
教団はお布施を求め、信者は信仰のために寄付します。宗教建築は信者の盲目的な信仰の上に形成されていると想いました。
建築の写真を、ありがとうございました。

はじめまして。

リラックさん

そうですね、元はお布施なのですよね。ということは、教会建築はその集積で出来上がっているということなのですね。コメントありがとうございました。

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