ボルドーでカヌレ・ド・ボルドーを探求
ボルドーといえば、カヌレ・ド・ボルドーということで、お約束してた(笑)カヌレめぐりです。
最初に、カヌレの基本をまとめます。
まず、カヌレのレシピ
レシピのHP
安直にリンクさせていただきました(笑)
作ってみたい人はどうぞ(笑)
このHPにも書いてありますが、昔ワインの製造過程で卵白を使っていたので、あまった卵黄で修道士たちがカヌレを作ったという「伝説」があります。こういうのは、まことしやかだけど、真偽のほどはよくわからなかったりしますので、話半分ということで。
そしてなぜワインに卵白かというと、卵白のほうがワインの中の不純物とよく結合するので、ワインから不純物を取り除くのに使ったのだとか。
だから「ボルドーでカヌレなのだ」と、そこに住む人がうれしそうに教えてくれました。
ただ、こういう「言い伝え」には必ずよくわからないことがあるもので、いくら卵黄が余ったからといって、何も全部カヌレに使わないといけないとも思えず、他にいくらでも美味しい料理が出来そうだし、また、分量において、ちょうどバランスしていたのかというのも確認すべきこですね。
次に、いくつか巡って修得した?ものを書きます。
まず、大きく分けて、よく焼いたのと、薄く焼いたのがあり、よく焼いたのは外皮の香ばしさやパリパリ感が強調された味になります。
また大きさは大きいのと小さいのがあり、大きいのは鶏卵を一回り小さくしたぐらい、小さいのは鶉の卵をふたまわりほど大きくしたぐらいです。
経験上、お店で「カヌレ」と言っても通じないことがすぐにわかりました。
どちらかというと「カネレ」といったほうが通じます。「カニェレ」かもしれません。
きっと「カヌレ」は英語発音だし、フランス人は大抵英語が分からないからだと思います。
連中は「カニェレ」って言ってるように聞こえました。
ちなみに、Caneleとかかわりの深い単語 canneler(溝をつけるの意)の発音は[kanle]みたいなので、カタカナにすると「カンレ」です。こんど「カンレ」をお店で試してみようかな?
そして、地元の人が教えてくれたのですが、焼き立てに限ると…。
二日もすればゴムのようになって食えたものではなくなると言っていました。
普通の焼き菓子は、大抵長持ちするけど、カヌレは焼き菓子といっても、しっとりしているので、そうなのだと思います。
ということで、前置きはこのぐらいにして…
以下、☆印は、
☆5:感動、うっとり
☆4:とても美味しい、オトク
☆3:普通に美味しい
☆2:疑問
☆1:後悔
の基準の個人的「お気に入り度」です。
まず 1軒目は La Panediere de Canphil
Tram の Hotel de Ville 停留所付近、Cathedrale St-Andre の広場から少し路地に入ったところにあるお店です。
ひっきりなしにパンを買いに来るお客さんで、結構繁盛しているようです。
これがそのお店のカヌレ。

色の濃いのと薄いのと両方買ってみました。
これは中がわりかしつまっているほうです。
ミルキーで美味しいです。
色の濃いほうは香ばしさもあります。
☆☆☆++
わるくはなかったです。
カヌレとは直接関係ないですが、忙しいせいか、ここのお店のアルバイト店員さんは、機械的で面白くなかったです(笑)
次のお店は、そのすぐ横にある、CANELES BAILLARDRAN。
バイヤードランと読むみたいです。
二つllの前にiがあるときには、ヤと読むらしいです。
そういえば、蝶々の「パピヨン」は、papillonとスペルしますね。
結論から言って、ここのが一番美味しかったので、お店の写真を大きめにしてみました。
バイヤードランの店内と店員さん。
陽気でなかなか良い感じのおばちゃんでした。
このお店は大きさから、焼き加減まで細かく選ぶことができます。
CANELE BAILLARDRAN
まさに「こだわりのお店」というか、マニアックというか…。
カヌレのことなら任せてってぐらいのお店みたいです。
むちむち感が強くて美味しいです。
焼き方が薄くてソフトなののほうのは、まさに口の中でとろけるよう。
そういえばお店のおばちゃんもそう言ってた?
☆☆☆☆+
かなり気に入りました。
卵のヌガーも面白かったので買ってみました。
La nougatine というらしいけど、英語の辞書にはヌガーを芯にしたチョコレートと書いてあった。
こうやって飾り付けるみたいですが、写真を撮る前に食べちゃったので、他のお店のでやってみました。
あとでわかったのですが、BAILLARDRANのお店は市内にいくつかあります。
小さい屋台みたいなのも見かけたようなきがします。
これは、グランドシアター付近の MARCHE DES GRANDS HOMMES の中にあるお店。
『同じお店?』って思って中に入ってみたのだけど、やはり同じお店だったみたいです。
フランスではお店に入るときには、必ず「ぼんじゅー」または「ぼんそわー」って言わないと失礼とみなされるので、ちょっと見ただけで何も買わずに出てくのは結構勇気がいります。
3軒目は、CADIOT-BADIEというショコラティエで、カヌレは売ってないのですが形がカヌレのがあったのでおまけで載せます。
グランドシアターから斜め方向に伸びる allees de tourny というきれいな通りにあります。


1826年からという老舗みたいです。
マカロン・ピスタッシュを買ってみましたが、ジャムが多めで甘すぎるし、香料が沢山入ってるかんじで、ちょっと失敗でした。あまりピスタチオの味がしなかった。(あまりきれいな写真でなくてすみません。)
☆☆☆
カヌレ型のチョコも普通でした。
ここの店員さんは、ちょっとスペイン系かインド系か入ったような長身ですらっとした美形で、冷たい感じがするのだけど笑うとチャーミングで、かなり知的な雰囲気でした。
中年の店員さんもいたのだけど、フランス語わからない人には、美形の若い店員さんが奥から出てきます。でも100%コミュニケートできてたような気はしなかったけど(^^;) 美形はぜひ写真をとって置きたかったのだけど、それはさすがにひんしゅくっぽいので出来ませんでした。でもかわりに店内の写真撮らせてもらった。
4軒目は、その近くの路地にある Eric Sabouret のお店。

ここの白人のバイトの女性店員さんは、ナチュラル系でとてもかわいく、喋り方も明るくて快活で屈託がなく、かなりいいかんじで、まさに嫁にしたいタイプでした。
カタコトの英語で頑張って対応してくれたましたが、お菓子屋さんの店員さんで、半分ぐらいでも英語が通じるのは珍しい。BAILLARDRANの↑の店員さんも半分ぐらい通じたけど、大抵殆ど通じないです。
後で考えるとカヌレの焼き加減がどちらがよいのかを聞こうとしていたことがわかったのだけど、マイクロウェーブオーブンを例にして説明するものだから、『買った後で暖めるの?』って思ってしまいました。
さて、問題のカヌレですが、店員さんが良かったのでかなり期待したのだけど、味のほうはかなりねとっとしていてうまく出来ておらず、味も甘すぎで、私の好みではなかった。
☆☆
5軒目は、先ほどの allees de tourny の先にある PAUL のお店。
あとで気付いたのですが、この PAULのお店はあちこちにあります。


カヌレは、ちょうど最後の1個だけ残っていたので、それとピスタチオの大きいマカロンがあったので買ってみました。
カヌレの中身はこんなふう…
気泡が殆どなく、かなり詰まっているタイプです。
味も甘すぎで、今ひとつ。
☆☆☆-
マカロンのほうは、普通に美味しいけど、クリームがはみ出しすぎ。
味のほうはまあまあです。
☆☆☆
クリームたっぷりな反面、マカロンのほうはかなり固めの焼き上がりになっています。
6軒目は、名前わすれました。
先ほど書いた allees de tourny の延長線にあたる Rue fondaudege を、町の中心から離れる方向にずっと行って最初にあったお店です。

普通ですが、ちょっと甘すぎかな。
☆☆☆
ここの店員さんは、忙しいせいか、事務的でつんけんしてて面白くなかった。
お店自体は数人の列が出来てたから繁盛してるのかな?
7軒目も、名前わすれました。
同じ通りで二つ目にあったお店です。

ここも、中がわりと詰まっているタイプで、いまひとつ生焼けなかんじすら。
☆☆☆-
店員さんは、けっこうしっかりメイクしたブルネットで、わりかしかわいかった。
写真の中で掃除している人影がその人です。
8軒目は、違う日ですが、Karlのお店。
前に書いたパールメント広場に面してある、結構人気らしいカフェ・菓子屋さんです。


香ばしくて、もちもち感もあり、わるくなかった。
☆☆☆++ 
中身はわりと気泡があるタイプ。
店内には…
日本ぽいかんじの絵が飾ってあります。
9軒目はAntoineというお店で、ネットを見ていたら日本のサイトですが「ここが一番美味しい」(といわれている?)と書かれているものがあったので早速行って見ました。
チョコや美味しそうなケーキも沢山ありました。


細かい気泡が沢山入っているタイプ。
ここの特徴は外皮がとても硬くて歯応えがあることです。
ちょっと誇張すると、ぱりぱりってぐらいです。
甘さもちょうどよくてミルキーさもあり、なかなか美味。
わるくなかったです。
☆☆☆☆
10軒目は、BONNETというお店で、トラムC線Place Paul Doumerの近くにあります。

カヌレは香ばしさはありましたが、中がべちょっとしたタイプでした。
☆☆☆
マカロンは柔らかく脆いタイプで、甘さはまあまあよかったですが、ピスタッシュの風味が薄かった。
☆☆☆+
サンテミリオンの2軒を書き忘れてましたので、次の2軒は後からの追記です。
Moulieracというお店…
ツーリストオフィスから、サンテミリオンの庵に降りていく急な坂道の途中にあります。

ふにふにでとても軟らかですが、ちょっとべちょっとしたかんじもあります。
中には大きく空洞が開いています。
☆☆
バイトのおねーちゃんは、ちょっとパンク系のメイクで、出るときに「おぐぼわーまどもゎぜる!」と言ったら笑ってました。
サンテミリオンの2軒目は、Madam Blanchez というお店。


このお店は1620年からあるみたいです。
カヌレはやはりふにゃふにゃで柔らかく、ふやけたかんじすら…。
中には気泡が入っているタイプです。
☆☆
ここはおばちゃんが店員ですが、にこやかで感じはわるくなかったです。
余談ですが、サンテミリオンのマカロンは、いわゆる普通のマカロンとはちょっと違い、かなりボロボロで、外皮に砂糖がまぶしてある素朴な郷土菓子みたいなかんじです。こういうお菓子はヨーロッパ各地に元々あるんでしょうね。
以上の12軒の中での結論は、やはりカヌレは「バイヤードラン」ということです。
個人的にはダントツで一番美味しかったと思う。
後で、地元の人に、「どこのが一番?」と尋ねたらやはり"BAILLARDRAN"と言っていました。ただその人に「他のお店はイマイチだった」と言ったら、「焼きたてではないからでは?」とも言っていました。
以下は、番外編としてレストランでコーヒーのときの焼き菓子に出てきたカヌレです…。
やはりレストランで出てくるのは、焼きたてを出すせいかかなり美味しい。
LA PASSERELLE のカヌレ…
あまり印象にないけど、わるくはなかったです。
☆☆☆
La Pavillon のカヌレ…
かなり旨くてちょっとびっくりした。
☆☆☆☆++
中身はこんなふう…
気泡がいい感じに入っていて、むちむち感もそこはかとなくあり、やはりダテなものは出さないなという感想。味のバランスも良い。
でもカヌレにしてはということで、感激するほどではないから、☆5つにはならない。
やはり焼きたてなのが美味しいのだと思う。
La Pavillon des Boulevards (「並木道の家」という意味?)は、ミシュランの一つ星レストランですが、やたら高いのでそんなには勧めません。↑にも書いた Rue fondaudege をずっと行き通りの名前が2回ぐらい変わったところにあり、無理すれば歩けるけど、バスを使ったほうがよいところにあります。このお店に行く人はタクシーか自分の車使うのが普通なのかも?
殆どの店員さんもなんかナーバスな感じで、そのわりにイマイチな接客もあり、私の基準でいう「良いお店」ではなかったな…。でもメニューの選択でオトクっぽいコースメニューを選び損ねて、ちょっと消化不良な部分もあったから、また行ってみるかもしれません。
Jean-Rametのカヌレ…
ここのもかなり旨かった。
☆☆☆☆++
味のバランスも良く、むちっとした感じもよく、香ばしさもあった。
やはり焼きたてなのが旨いのだと思う。
Jean-Rametは近いうちに報告したいけど、とても良いお店でした。
バイヤードロンのは☆4+で、↑の二つのレストランのは☆4++なのだけど、バイヤードランの口のなかでとろける感じのものは、レストランのものにはない秀逸さで、評価の差(すなわち私の脳内の「美味しいぞ」と感じさせる物質の分泌の度合いの差)はやはり焼きたてかどうかと考えられます。
以上、総括すると、お店で買うならバイヤードラン、レストランでは良いものに出会うことがあるけど、多分ホームメードで焼きたてを食べるのが、最高なんではないかな?と推察されます。
- [2008/03/24 08:12]
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コメント
素晴らしい
よくぞこれだけ巡りましたね。さすがですなぁ
カヌレにはまった時期もありました。
中がしっとりが好きです。
ポールのパン先週食べたけどクロワッサンとかそちらはおいしいのでしょうか?
好奇心で動きました。
クロワッサンはあまり試してないけど、スーパーのパンコーナーで買ったのが今のところ一番美味しい。
ちゃんとベーカリーコーナーがあるみたい。
ポールって日本にもあるの?
はい!
ポールは東京にも名古屋にもありますよ。上海のリッツにもあったなぁ〜
でもクロワッサンとか持ち帰ると袋に油がべったりなってくしゃってなる
パンが多いから、私は苦手です。。
すごい人気ですよ。名古屋でも。
アップルパイのりんごもフランスの使ってるし。
フランスの方がきっとおいしいでしょうね♪
rokoさん
世界的なパン屋さんだったのですね。
私はあまり見たことなかったです。
いくつかサンドウィッチとかも食べて普通に美味しかったけど、とくに素晴らしいわけではなかったな。
雑な感じもするし…。
とうとう。。。
とうとうカヌレ特集にたどり着きました!(笑)
いや〜、それにしてもよく食べましたね。あはは。
焼き加減まで選べるお店にめちゃくちゃ興味あります!
PAULのカヌレは日によって焼き色が違ったりしますよ。
本当に、どこにでもありすぎるPAULは魅力が無いな〜。
ともかく、ボルドーに旅をする時には気になるカヌレのお店をぐるぐる回ってきます。
貴重な情報、ありがとうございます!
pepe犬さん
あはは、やっとたどり着きましたね〜(笑)
大変でしたね。。。
PAULのはそうなんですかぁ〜。
私が買ったときは薄かったなー。
それに生焼けだった(笑)
カヌレいろいろ食べてみてください♪
初めまして
TBどうもデス^^
とても興味深く読ませて頂きました!
カヌレの食べ比べだなんて、本場ならではデスね!
日本じゃなかなか出来ないデスもんね〜。流行ってた時期ならまだしも=3
真っ黒に焼いてこそカヌレ!気泡が入ってなんぼ!だと思っていましたが、案外色が薄いモノや目の詰まったモノもチラホラあって意外でした!
作り手として、とても参考になりました!
そろそろマカロンの季節(作る人間としては、空気が乾燥する冬が作りやすいので、冬=マカロンの季節なんデス(笑))デスし、マカロンの方もまじまじと見てしまいました(笑)
どうもありがとうございました〜♪
meiさん、こんばんは。
トラックバックさせていただきありがとうございます。
コメントいただけて嬉しいです(^^ )
カヌレお家で作られるなんてすばらしいです。
出来立てが一番美味しいですもんね。
お写真拝見しましたが完璧にきれいな焼き上がりですごいです(@_@)
絶対美味しいだろうなーと思いよだれをたらしながら見ていました(^Q^)
コメントとご訪問ありがとうございました♪