Cahors(カオール)へ、フランス「ぶらりローカル線の旅」その2 

仕事先の50才ぐらいの女性秘書さんが「きれいなのよねぇ~」(英語)って、遠くを見るようなまなざしで言っていたので、この日は、カオール(Cahors)に行ってみました。

なんでも、若いときに旦那さんとバイクで行ったとか・・・。

「バイクだと匂いを感じることができるのよ~」と・・・。

私は電車で・・・

ボルドーからだと、トゥールーズかモントバンでの乗り換えです。

カオールに到着すると、まずは駅のカフェ・バーで、「ヴァン・ノワール」を一杯。

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2005
CHAEAU
StDIDIER-PARNAC
Cahors
APPELLATION CAHORS CONTROLEE

駅のカフェ・バーなので、とっても安かったことは覚えていますが、いくらだったかは忘れました。2~4ユーロってところだと思います。ボルドーよりさらに安いかんじ。

味は濃い~いかんじですが、透明感もあり、フルーティ。
少しだけ苦みもありましたが、とても美味しかったです。


駅を出て右側に歩いていくと、この町のシンボルともいうべき、ヴァレントレ橋(Pont Valentre)が見えます。線路の下を通る歩行者用の地下道を抜け、橋にアクセスします。


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ロット川(La Lot)を横断するこの橋は、1306年に建設がきまり、1308年に最初の石組みがされ、1378年に完成。フランス中世の軍事的な建築として珍しいものであり、現存する最も美しいものの一つと考えられているそうです。


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これは橋の塔の上からのLa LotとCahorsの町の眺め。中には入れませんでしたが、少しだけ登ることができました。


橋を渡り崖の上から見ると…

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ん~。。たしかに美しいです。

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この橋の周りにかなりの時間いました。


橋の袂に…

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おみやげ物屋っぽく、ワインショップがあります。

試飲して、美味しかったので、1本買って帰りました。


小雨が降ってきて、ほんとにこの3月はあいにくでした。

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この屋敷は、「怪物くん」が住んでそうな・・・、もしくは妖怪人間「ベム、ベラ、ベロ」?が住んでそうな雰囲気だったので、撮ったのですが、調べると Hotel de Roaldes という一つの名所だったようです。

Maison Henri IV (アンリ四世の家)とも呼ばれているとのこと。

Wikiの写真

15世紀の建築で、ヘンリー四世がこの地方で猛威を振るった宗教戦争の最中にここに滞在していたと考えられているそうです。また、この館の名前のロアルデさんの一家は今もカオールに住んでいて、16世紀には有名な法律家にしてカオール大学の教授フランソワ・ロアルデさんという人もいたそうです。

Hotel de Roaldes (Wiki)


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これは、サンテティエンヌ大聖堂(Cathedrale Saint-Etienne de Cahors、Wiki)。

1080年~1135年に建築された、ロマネスク様式の大聖堂。
カオールの司教座です。

ドームのあるものとしては、最初で最大のものの一つだそうです。

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左側の部分がロマネスク様式のファサードで、1140年~1150年に建築され、1316年~1324年に増築されたとのこと。

この大聖堂の特徴としては、transept(翼廊)がなく、ストレートな形で、ドームがあり、また要塞のように見えることでしょう。

その他にも、カオールの司教が1113年に聖地から持ち帰ったといわれている、キリストの聖なる帽子が聖遺物(relic)としてあるとか、1135年に彫られたタンパンがあるとか、ドームの内側の14世紀のフレスコ画とか、見所満載の大聖堂のようです。


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この見事なゴシック様式の回廊(le cloitre)は、1504年に作られたものだそうです。


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この回廊に見とれていたら、閉める時間ということで、係りの人が来て追い出されました。


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これは l'Arc de Diane と呼ばれるガロ・ローマン時代の浴場の跡だそうです。

6世紀以前の遺跡と思われます。


ここで、カオールの歴史と地理をかいつまんでまとめておきます。(主にWiki.frより要約。)

フランス南西部、アキテーヌ圏の西のミディ・ピレネー圏、ロット地方の人口2万人強の小さい町。トゥールーズの北約100kmに位置し、蛇行するロット川(La Lot)に半島のように囲まれている。カオールは古くはガロ・ローマンの町であり、その後、Julius Caesar, Franc Theudebert, Henri IV (Navarre), Richard Lion Heart, Black Prince らにさいなまれた。571年、Austrasia(当時フランス北部の王国)の王 Theudebert I によって、町は焼かれ、それまでの多くのガロ・ローマンの建築物や、教会、寺、浴場、劇場は破壊された。650年に大聖堂が作られたが、732年にサラセンによって、略奪され、その後もバイキングや、ハンガリー人によって略奪された。その後、司教座となったことにより、カオールは復興し、中世にはヨーロッパの経済の中心地のひとつとなるまでになった。

カオールのワインは、ローマ時代から評価され、ルネサンス期には町の重要な収入源であり、英国に支持されたボルドーとは競合関係にあった。

サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の通過点としても知られ、サンテティエンヌ大聖堂とヴァラントレ橋は、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産登録されている。


・・・で、これがカオールで買ってきた1本。

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DEPUIS 1503
CHATEAU
LAGREZETTE
MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU
CRU D'EXCEPTION
MALBEC
Ch. D. Perin
2003
500 ANS DE TRADITION MALBEC

このとき一番飲み頃とおすすめだった2003年のを買いました。
19ユーロ。

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チョコやカカオ、凝縮したベリー、ジャムの香り。
色は透明感があるがとても濃い赤黒。
透明感はピノ・ノワールのようだが、もっと濃いかんじ。
他のどんなワインとも違う印象だけど、しいていえばピエモンテのネッビオーロに近いかも。
良いバローロに似ているが、もっととろっとしたダークなイメージ。

これはほんとに良いワインでした。
☆☆☆☆☆

とろっとしてダークだけど、透明感もあり、フルーティでなんともいえない。
ただし二日目には、少し苦みが出てきました。

グラスはこのためにわざわざ買った4ユーロのもの。


ボルドーで、カオールのワイン買ってきたというと、どうも反応が『ボルドーにいいワインがあるのに、なんでわざわざカオールの?』っていう雰囲気を感じたのですが、気のせいでしょうか。それともルネサンス期以来のライバル意識がまだあるのかなぁ~?



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もってきたソムリエナイフが役に立った。

これ・・・ワインに興味がなかったときに、旅行用にいろんなのがついてて便利だから買って、その後すっかり忘れて引き出しの奥にあったのだけど、今回出国前にがちゃがちゃと持ってけるものないか探したら出てきて、役にたちました。


チーズ…

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カオールの近くのロカマドール(日記)を合わせてみました。
このマリアージュはなかなかよかった。


月の港ボルドー特集

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コメント

素敵な

橋が哀愁あって素敵ですよ。
そのワインショップがあるところも驚きました。ということは結構観光客が?それとも地元の人が買いに来る?

駅のワインがまるでジュースのように
つがれてて笑えました。日本もそうしてほしいな~

rokogirlさん

>橋が哀愁あって素敵ですよ。

ありがとうございます~。
天気が良かったらもっときれいな写真になったのに、ちょっとざんねん。

>ということは結構観光客が?それとも地元の人が買いに来る?

何しろ町の一番の観光名所の橋の袂なので、観光客を狙ってることは確かだけど、地元の人も使うかも。というのも、↑のワインは19ユーロだけど、観光客向けのボッタクリ値段ではないと思うよ。かなり良いワインでした。10ユーロのとかもあり、それもまた良かった。

ワインの注ぎ方は2通り。庶民的なグラスになみなみと注いでくれるお店と、高級なグラスに少しだけ注いでくれるお店とがあります。

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