「で」と「に」の使い分け - 「恋は書店に/で売っている」 

最近勉強したことを書きます。


恋愛小説のシリーズでよく宣伝してる「ハーレクイン」ですが、そもそも『ハーレクインて何?』と思い、Wikipediaを見てみたら、そのキャッチコピーが。。。

 「恋は、本屋さんに売っている」

これを読んで、なんとなーく違和感がありました。


というのも、私なら、そういうとき、「本屋さん売っている」というと思うから。


ぐぐってみると、

キーワード "書店に売っている" :250,000件
キーワード "書店に売ってる" : 551,000件
ORでつなげると、800,000件

一方、

キーワード "書店で売っている" :597,000件
キーワード "書店で売ってる" :1,120,000件
ORでつなげると、1,780,000件

というわけで、「に」より「で」が多いものの、「に」もよく使われることがわかりました。



それで、岩波国語辞典を調べてみました。

当然ですが、どちらも、場所や時をあらわすのに使われますが、「で」と「に」の違いについては、「で」の項目に、次のように書いてありました。

▽場所や時を示すには「に」も使えるが、「銀座―会う」「銀座に在る」を比べて分かるとおり、「に」は存在(に関連すること)の場所、「で」は(活動的な)物事の起こる場所を言う。「いなか―暮らす」「いなかに住む」も、「住む」が「暮らす」より静的な意味の表現である点で言い分ける。「店は七時―閉めます」と「店は七時に閉めます」との意味の違いも、前者は営業を終わらせる行為を積極的に背景とした言い方で営業時間の限度が七時だという含みが伴いやすく、後者はその日の営業をやめ閉店状態になるのが七時だということ。


要点を抜き出すと、

「で」:(活動的な)物事の起こる場所
「に」:存在(に関連すること)の場所

という使い分けのようです。


面白いのは、「いなかで暮らす」と「いなかに住む」の使い分け。
この辞典的には、「暮らす」は動的なので「で」がよく、「住む」が静的なので「に」がよいということらしい。

私も、そのとおりだと思うのですが、念のため、ぐぐってみました。

すると、結果は意外なことに・・・


キーワード "いなかで暮らす" OR "田舎で暮らす" :163,000件
キーワード "いなかに暮らす" OR "田舎に暮らす" :1,160,000件

なんと、「いなかに暮らす」の圧勝。



キーワード "いなかで住む" OR "田舎で住む" :227,000件
キーワード "いなかに住む" OR "田舎に住む" :360,000件

「いなかに住む」は、明らかにおかしい「いなかで住む」に比べてが1.5倍ヒットしたものの、思ったほどは多くなかった。



次に、「店は七時で/に閉めます」について。

「店は七時で閉めます」:営業を終わらせる行為を積極的に背景とした言い方で営業時間の限度が七時だという含みが伴いやすい。

「店は七時に閉めます」:その日の営業をやめ閉店状態になるのが七時だということ。


このニュアンスも、そのとおりだと思う。納得です。



さて、問題の「恋は、本屋さんに/で売っている」ですが、「売る」を動的、積極的な行為とみて、その動作に重点を置くなら「で」、逆に、「売る」よりも、「いる」という「存在性」に重点を置くなら「に」ということになるか?

本屋の場合、ばんばん飛ぶように売れているというより、売れるのを待ちながら棚に残ってる状態が想定されるから、「存在性」の「に」を使ったのだろうか。


ちなみに、「ハーレクイン」の小説は、読んだことありません。






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